2025年の改正建築基準法の内容をご存じでしょうか?
それまでの建築確認申請より、省エネ適合や構造計算など、提出する書類が大幅に増えたのです。
確認申請業務に従事していないし、知らないよ~と言う方が多いと思うのですが、これから家を建てる方は
無関係とは言えない問題なのです。
それはなぜか?
今建てるなら平屋の方が確認申請が簡単だしコスパが良いんじゃない?という話に至るまで詳しく解説していきたいと思います。
平屋が建て時?コスパが良いのは?
2025年4月1日より施行された改定建築基準法では、建築確認申請で提出する書類がそれまでよりも増えてしまいました。ざっくりお伝えすると、平屋なら延べ面積が200㎡を越えなければ省エネ適合判定や、構造計算も必要ないのです。
二階建て以上だと建築面積関係なく省エネ適判、構造計算は必須となってしまったため…
提出する書類が増える🟰行政への手続きにかかる費用が増える
という事に繋がります。
従来より確認申請にかかる時間も増えて、提出書類が増える🟰申請費用も増えるという事ですね。
となると、断然平屋がコスパが良いように感じますが、平屋になると基礎工事代金はかさみます…
いかにコンパクトかつ、無駄の無い平屋を建てるか?というポイントがコスパの良さにつながるのかもしれないですね!
なぜ建築費も上がってしまうの?
新築の建築費見積書の中には、資材費、工事費、各種申請費用、現場管理費などがあります。
もちろん建築会社によって表記方法に違いはありますが、各種申請費用は必ず書かれている費用だと思います。
建築確認申請をして、合格しないと家は建てられません。
建築確認申請は建築士登録をしている建築士でないと申請も出来ず、数々の申請書類を作成する手間が相当かかります。
士業としてかかる時間と労力が費用になるため、安い額では出来ない部分なのです。
もちろん建築資材費もコロナ禍以降、高騰し値下がる傾向にはありません…
値上がるものばかり!
なのですが、改正建築基準法には意味があります。
省エネ適合基準があらたに設けられたのは、地球温暖化が急速に進み、取り返しのつかない事にならないように手を打った・・・とも言える、2030年のカーボーンニュートラルを実現させる為の対策なのでしょう。
エネルギーを無駄に使わない省エネ住宅を普及させる必要があり、創エネルギー住宅も増やしていきたいという日本の危機感でもあるように思うのです。
それでは、具体的に建築基準法はどうに変わったのでしょう。具体的に見ていきます。
改正建築基準法どう変わった?
具体的には・・・
従来の4号建築物と言われていた2階建て住宅と平屋建て住宅は、審査緩和措置がなされていました。 確認申請にも、省エネ計算や簡易な構造計算も必要なく、審査期間も2週間程度だったのに対し
改正建築基準法2025年4月~は、4号建築物が、新2号建築物という新たなくくりが設けれれました。
該当するのは全ての地域で
・木造2階建て住宅
・平屋建て延べ面積200㎡を超え住宅
新2号建築物の確認申請には、従来の提出図書類に+省エネ適合判定+簡易な構造計算+設備、電気図などが追加されました。
そのため、確認申請受理機関が大変混雑しており、確認申請が下りるまでに2か月以上かかる事も想定されています。
と言う事で、平屋建て200㎡以下の都市計画区域内の建築物(新3号建築物)に限り、検査は必要ですが省エネ適判や構造計算はいらないのです。
コスパを考えれば、断然平屋!ですね。建築費用も低く済む場合もありますし、何より建てるまでの時間のロスも最小限で済む事も考えられます。
すぐ着工して早く住みたい!という方にもオススメなのは200㎡以下の平屋ですね。
まとめ
いかがでしたか?今建てるなら断然平屋?2階建て?コスパが良いのはどちらかを検証してみました。
創エネ住宅が主流となるのであれば、建築費は低めに設定せざるを得ない現状かもしれません。
もちろん、”立地による”という大前提を踏まえて、平屋建てか2階建てを選択する事が大切ですね。
これから住まう住宅が、自然エネルギーで再生可能エネルギーを創りだし、自家発電自家消費出来るくらいの省エネ住宅である事がベストだと思います。
何より住まう人の快適さを捨てては良い家とは言えませんよね。100年は住み継げる家とするならば、コスパより持続力の高い住宅を考えて行きましょう。